食事を工夫して健康的になる

看護師は、患者に食事の指導をする場合もあり、専門的な栄養学の知識を持っています。しかし、日々の激務や夜勤をこなす中でどうしても食事をゆっくり食べる時間がなく、短時間ですませることも多いようです。なるべく健康的に肥満にならないよう、低カロリーの食事や間食を心がける看護師もいます。食事の内容も大切ですが、体にとって優しく、太りにくい食べ方を取り入れてみることも大事です。

体のエネルギーとなる栄養素は、炭水化物、たんぱく質、脂質の3種類です。この中で、糖質は最も肥満に関係しています。血糖は、血中のブドウ糖の量を測定したものです。血糖値が、食後に上昇しすぎると、なかなか正常値に戻ることができず、太る原因となるのです。太りやすい体質を改善するためには、食事を終えた後の、血糖値が異常に高くなることを避けましょう。食べ方の方法としては、炭水化物を食べる前に、野菜や海藻など食物繊維が豊富な食物を先に食べることが大切です。

野菜や海藻に多く含まれる水溶性の食物繊維は、腸の中で糖質および脂質を包み込んでくれたり、吸収を防いでくれたりします。そのため、食事を終えても、血糖値が急上昇する事はありません。また、食物繊維が豊富な野菜は、しっかりと噛まなければ飲み込むことができないため、自然に噛む時間が長くなり、満腹中枢が刺激されます。このように食べる順番を工夫することで、太る体質を改善できる可能性があります。習慣化している食べ方は、意識しないと変えることは意外に難しいものです。毎日の自分の食事を観察しながら、食べ方を工夫してみましょう。